意識の移動

1週間はあっという間に過ぎ去った。その間世界でどれだけの出来事が起きていたのか、全くわからない。これほど世界に興味をなくした1週間はなかったように思う。クリエーションの合間に会場のすろおが463の前に座り、通りを眺める程度が私と世界を繋ぐ1点だったといっても過言ではない。
私は日常性の中に意識を還すことで、これからまた少しずつ世界との繋がりを増してゆくこととなる。その時、この1週間の自己身体宇宙の旅がどのような変化をその関係性に起こしているのかは、まあ、その時がきてみなければわからない。
当たり前のことだが、生きていれば色々な状況に遭遇する。それは自ら予測し、望んだものである場合もあれば、予想していなかった不測の事態となって現れる場合もある。どちらにせよ自らの環境がそのような状況に変化した時に、ヒトはどれほどのスピードでそれを受け入れ、順応できるのか。おそらくはヒトよりも自然界に近く身をおく動植物のほうが、そのスピードは早いのではないかとも思う。違うだろうか。
世界の環境は大いなる移動のなかで常に変化してゆく。良きにつけ悪しきにつけその変化を受け入れ、順応してゆくためには、自らの意識をその移動に乗せてゆくしかない。
潮の流れに乗って移動する海洋生物のように。
2015年10月3日。本日Works-M Vol.7 クオリアの庭 progress.3「float_」17時初演。